語るぬりかべ

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ぬりかべ体躯のアラサーが、美容と日々の暮らしに奮闘しつつ楽しみを見出す記録。

『おいしい!生地』なら絶対においしい焼き菓子が作れる

大学生の頃、何がきっかけか忘れましたがお菓子作りにどっぷりハマりまして。初のバイト代を握り締めて合羽橋で散財祭りをやらかし、買い過ぎて持って帰れなくなってしまいお爺ちゃんに車で迎えに来てもらう、という羽目になっていました。えへ。

で、そんだけのめり込むにはやっぱり「うまくできた!」「おいしくできた!」という成功体験が必要で。その喜ばしい体験を作り出してくれたのがこの本でした。

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marimo cafeさんで知ったんだったかなー。

おいしい!生地―スポンジ、パウンド、シフォン…焼きっぱなしで極上に

おいしい!生地―スポンジ、パウンド、シフォン…焼きっぱなしで極上に

 

小嶋ルミさんという方のレシピ本で、初心者にとってはバイブルのような存在だと思います。世の中にレシピ本は数多くありますし、私も何冊も買いました。でも、結局戻ってくるのはこの本なんです。使い込み過ぎてページが剥がれたため、セロテープで何重にも補修しながら使っていて、年季入ってます〜、という見た目になっている。

 

この本はひとえに「ていねい」。これに尽きます。逆に言えば、簡単に作れる!計量要らず!といった言葉に惹かれる人にはこの本は向かない。だって、1グラム単位の計量ですもの。生地の混ぜ方、ゴムベラの使い方もすごく細かく(時計で言えば7時の方向に、とか)解説してあって、「今までの混ぜ方は何だったんだ…」と愕然とすること請け合いです。1つのレシピに対する手順写真も20枚あったりする。20枚ですよ?普通は多くても4、5枚じゃないですか。それが20枚。そしてその写真にそれぞれ説明文がある。どんだけ詳しいんだ。

写真が綺麗なだけで再現性がちっともないレシピってあるじゃないですか、彼女のレシピはあれの対極です。家庭でそれこそ「焼きっぱなしで、極上に」できるので。たまに市販の焼き菓子を買うと、結構な確率で「自分で作った方が美味しくね?」となります。なぜなら小嶋ルミ氏のレシピで作っているから〜〜〜。もちろん自惚れじゃなくてね。そんなに自信満々野郎じゃない。下手に安い焼き菓子食べられなくなりますよ、ほんとに。

 

この本で色々な生地を使っていると、お菓子作りのコツがわかるようになるんですよね。だから、他のレシピ本にも色々なコツが応用できる。混ぜ方然り、生地の扱い然り、見極め然り、保存然り。何を作るにしても基本的なレベルがぐんと上がります。大きな間違いをしなくなるし、レシピに書いていない(省略されている)部分がきちんと読み取れるようになる。そのコツは、『おいしい!生地』同様こちらの本にも沢山書いてあります。ルミ様わかってる~~~。

知りたがりの、お菓子レシピ―小さなこつも、大きなポイント

知りたがりの、お菓子レシピ―小さなこつも、大きなポイント

 

初めて買うなら『おいしい!生地』、もしそれが好みだったら『知りたがりの〜』の順で買うといいと思います。私は小嶋沼に首まで浸かったのでチョコの本やタルト系の本も持ってます。なんならまだ欲しいです。最近なかなか作れていないですが…

 その偉大なる師、小嶋ルミ様のお店が東京は武蔵小金井にあります。

ovenmitten.com

行きました。勿論行きました。イートインスペースでショーケースにあるケーキを(何種類食べたかわからないくらいに)食べ、焼き菓子を(店頭にある物全種類)買って帰りました。ほんっっっとに美味しい。そんなに数食べてるわけじゃないですが、今まで食べたケーキ屋さんの中で一番ダントツ最高に美味しい。一口毎に感動して目を閉じてた。舌がしあわせだったな…まじで…あ!あとご本人ともお話しできた!お会計してるときに店員さんに話しかけられて(多分爆買いしてたから)、レシピ本を愛用していて、と話すとルミ先生を呼んでくれたのだ。超嬉しかった。緊張してうまく喋れなかった。家が近かったらお教室に行くのになあ…

 

お菓子作りをたまにでもする方なら絶対にお薦めです。買うべし買うべし。以上、布教終了!引き上げ!さらば!