語るぬりかべ

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ぬりかべ体躯のアラサーが、美容と日々の暮らしに奮闘しつつ楽しみを見出す記録。

太田記念美術館で「異世界への誘い ー妖怪・霊界・異国ー」展を見てきました

夜から原宿で用がある日、その辺りで何かないかな?といつものようにGoogleマップを見ていて発見しました。

www.ukiyoe-ota-muse.jp

浮世絵専門の美術館だそうです。存在はなんとなく知っていたけど、今まで行こうと思ったことはなかった。丁度やっていた企画展「異世界への誘い  ー妖怪・霊界・異国ー」が面白そうだったので、こりゃいいや、と。

 

 

アクセス

すんごいところにありますよね。でも一本入ったら全然違う雰囲気で驚きました。さっきまでの物質主義で光り輝く世界はどこ…?

 

展示室

外側は普通の建物なんですけど、展示室が和の雰囲気満載!畳敷きで靴を脱いで観覧するスペースがあったり、一回の展示室の中央には玉砂利に灯籠、みたいなしつらえがあったり、なかなか趣があります。場所柄なのかもしれませんが、海外の人も沢山いた。手軽に日本ならではの様式に触れられる場としても良いかもしれません。

展示スペースや展示数もそこまで多くなく、あまり疲れないで見られるボリュームです。あんまり多いとへろへろになっちゃうからね…コンパクトなのが良いです。説明書きも親しみやすく、そこまで難しい表現は使っていないように感じました。最後の一言コメントがツボな物がいくつかあって、素敵な感覚の人が書いたのね〜と思いながら見ていた。

 

企画展

今回は「異世界への誘いー妖怪・幽霊・異国」という、変わり種感あるものでした。写真は公式サイトよりお借りしました。

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海坊主。

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よくわからない黒いやつ。今まで浮世絵ってなーんかハードル高かったんですよ。こう、和のものって理解が難しいイメージがあって。でも、こういうくだけた感じならいけそう!と思って。結果、すごく面白かった!化け猫だのお岩さんだの、子どもでも知っているような妖怪や幽霊が目白押し。おどろおどろしいのかなと勝手に予想していましたが、なんとも愛嬌ある妖怪もいっぱいいて、昔の人の妖怪ってこんなイメージだったんだあ〜、となんだか微笑ましくなりました。また、たとえば安徳天皇が入水したのちに竜宮城で配下に守られながら暮らしている図など、なんていうかな、死後の世界でも穏やかに生活してほしいという願いや祈りのようなものが感じられる作品もあって、なんだかしみじみとしてしまいました。今も昔も考えることは一緒だな。異国の様子を想像で描いたものもツッコミどころが多くて、それはそれで面白かった。知らないと逆に豊かになることもありますね。

 

感想

行って良かった!見て良かった!浮世絵は全然ハードル高くなくて、むしろ私たちの生活に近しいものだと気付きました。考えてみれば、そりゃ日本で育った自分が、日本で育った文化に対して馴染みがあるのは当然なんですよね。教育の中で得てきた歴史的な知識もあるし。なんていうか、要するにイラストだな、と思いました。パッと見てわかるんですよ、大体のモチーフとか、表現したい内容がかなりわかりやすい。とっつきやすい。イメージしやすい。まあ今回の企画展がそもそも初心者向けだったのかもしれませんが、それでもきっと浮世絵は縁遠いものではないなあと感じました。また面白そうなのがあったら行ってみようと思います。

 

かまわぬ(手ぬぐい専門店)

地下に降りると、かまわぬという手ぬぐい専門店があります。和雑貨も売っていてかわいい。

https://kamawanu.co.jp/

入館料を払わずともかまわぬさんには入れまーす。手ぬぐいって便利ですよね。すぐ乾くし。「涼を感じる」と題されたディスプレイは、その謳い文句を読む前に「これは涼だな」と思いました。店員さんのセンスよ…

 

初の太田記念美術館、初の浮世絵企画展の観覧はこんな感じでした〜。お買い物とは一味違った大人な原宿を味わえて二重丸だったな。あのあたりは他にも美術館やギャラリーがあるので、折を見て訪れたいと思います。それでは!