語るぬりかべ

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ぬりかべ体躯のアラサーが、美容と日々の暮らしに奮闘しつつ楽しみを見出す記録。

背が高い人間が考える、服選びと着こなしとお洒落のコツ(超主観)

背が高い種族として二十数年生きてきたので、自然と蓄積されたトールサイズを扱うブランドや大きいサイズの靴、小物などの情報を記事にしてきました。とは言っても、そのへんでよく見かける服屋さんの服が全く入らないというわけではありません。物によってはいける。ただ、両思いになる率が非常に低い。そのトライアンドエラーを繰り返す中で、「普通の服屋さんでも背が高い人が着られる服」を選び取ることに少しばかり長けてきたように思います。また、大きく見せないポイント、背が高い人が気を配ると良い事、というのも会得してきたな…なんか悲しいけど…本日はそんなチョイスのコツをご紹介したいと思います。願わくば、試着室や鏡の前で崩折れる回数が少しでも減りますように。なお、画像は特に記載がなければUNIQLOさんよりお借りしました。

 

 

※そもそもこういう服はトールサイズがある服屋に行け

ハナから前提を覆してしまい申し訳無いのですが、悲しいかなそういうタイプの服があります。それは、スーツなどのように「着崩さない」「色々な場所のサイズがきちんと合っている必要がある」ものです。私は肩幅がかなり広いので、まずは肩が入るか?が最初の関門となります。肩のラインが内に入っているジャケットなんて言語道断じゃないですか。大体そういうやつは袖も笑っちゃうくらいに短いです。試着→駄目だった、を繰り返すのはかなりストレスフルなので、潔く諦めて確実に入る服が置いてある店に行くことをお勧めします。私はuntitled一択で、untitledの在庫の中から買います。4というサイズなら着られることがわかっているので話が早い。トールサイズや大きいサイズがあるブランド一覧は過去記事をご参照ください。つーか私のブログの原点はこれだ。

nekonekosanpo.hatenablog.com

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さて、前置きはこれにて終了。具体的な服選びの簡単に入ります。

 

肩が落ちている

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これはガンダムの如き肩幅を持っている人間ならではかもしれない。前置きと共通していて、かっちり肩のラインが決まっているような服は厳しいことが多いです。しかし最近、肩のラインが曖昧で、ゆるっと落ちているデザインのものが結構出ていますよね。ドルマンスリーブ的な。あれは本来なら腕が入る部分に肩を収めることができるので入る可能性が高い。我々の味方です。

 

七分袖のもの

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背が高い人あるあるだと思うのですが、袖、足らなくないですか?私は長袖だとまず足りない。特にシャツのようにカフスがあるタイプの長袖は鬼門なことが多い。そこは手首じゃないよー?というところで止まりますからね。なので、それを逆手に取って、七分袖になってもおかしくないようなデザインのものを選びます。先述した肩が落ちたデザインの服も、腕部分が肩に吸収された結果、袖口の位置が上がることがありますが、まあそういうもんだと思ってやり過ごせるものはやり過ごしましょう。

 

着丈が比較的長い

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背が高いからと言って足だけ延長されているわけではなく、当然のことながら胴も延長されているわけじゃないですか。で、着丈が足りなくなる、と。ちょっと屈むと背中丸出し、インナーがはみ出てみっともないことになる。私は実習のスーツでそれをやらかし、ガンガン叱られた苦い思い出があります。なので、これを教訓として、着丈が長い服を選ぶ癖が身につきました。ドルマンスリーブは肩は落ちてるわアームホールは広いわで高身長の味方なのですが、いかんせん着丈が短い物が多い。行けるかな?と思っても、要注意です。背中丸出し星人になる可能性があります。試着室で激しく動くことをおすすめします。

 

ハイウエス

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この背中丸出し問題の解決策として使えるのがハイウエストのボトムスです。こいつがあれば安心度は爆上がりします。ハイウエストと言っても一般ピーポーにとってなので、背が高い人種にとってはどっちかと言うとジャストウェストだったりします。お分かりだと思いますが、ローライズ全般はかなり危険で下手すると良からぬ割れ目がお目見えする事態となります。

 

ボトムは半端丈

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冒頭でも語ったように、ぴったり丈を求めるのであればトールサイズブランドに行くのが賢いわけです。私はフルレングスのワイドボトムを「これ良いじゃん!履けるし」と軽率に買ってしまい、後から足首丸出しなことに気が付きました。たかだか数㎝なんですけど、足元において数㎝は明暗を分けます。新しい体操服買い換えてない子みたいになります。ああ恐ろしい。後述しますが、お直しでも丈詰めはできても裾出しは難しいんですよね…なので、丈はかなりシビアに見ていいと思います。その点、ミモレなどの半端丈なら誤魔化しは効きます。他の人が着るとロング丈なのに自分が着ると膝下になって店員さんにびっくりされたりはしますが、違和感がないか聞いてOKそうなら気にせず買いましょう。どうせ道行く人はまさか本来の丈感と違うだなんてわからないので。

 

すとん>>>ふわ

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これはサイズと言うよりは人に与える印象や着こなしとしてですね。四角形を思い浮かべてください。同じ横幅でも、縦の長さがあると面積としては大きくなるじゃないですか。つまり、背の高い人は所有する面積が必然的に大きい。太っていなくても大きいのです。したがって、服はその面積を(少なくとも)より大きく見せないことが大事。Aラインのスカートとかかわいいんですよ、単体ではかわいいんですが、何しろ横に広がることにデザインの肝があるので避けた方が無難です。生地多めのふんわりしたロングスカートとかめっちゃかわいいんですけどね。タイトとまでは言わずとも、すとんとした形の方が安全です。ウェディングドレスもマーメイドラインとかの方が綺麗に見える気がします。

 

全体的にゆとりがある

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体が泳ぐ服って、細く見えるじゃないですか。あの要領で、比較的ゆとりがある服を選ぶと失敗しづらいように思います。勿論体に沿うニットやスキニーなど良さが活かせる細身のデザインのものもありますが、サイジングを間違えると先述した体育服を買い換えてもらえていない子になるのでお気を付けください。窮屈に見えたら終わりです。余計でかく見えます。

 

少し多めの肌見せ

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UNIQLOの肌見せの限界。これって背が高い人あるあるで、背が高い分他の人と同じ割合の肌見せでも出てる面積が大きくなってしまって「え、肌色多すぎない?」となるんですよね。わかります。私は深く理解していますよ。他の人の顔が首元や下手したら胸元の位置に来るし、同じ感じで人の顔の位置が自分の足と近くなるので目に入りやすいんです。ああ悲しい。これが先輩に目をつけられる原因になったりするのだ(経験談)。しかし、だからと言ってあらゆる場所をクローズするとそれはそれで布面積が増えるので世間で言うところの抜け感が皆無になります。なので、まあそこまで気にせずに人並みに肌を出した方がバランスは取りやすくなると思います。

 

ロールアップ

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画像がなかなか無いので雰囲気だけでも。肌見せで思い切れない時の裏技であり、袖丈が足りない時に誤魔化す最高の手段です。ロールアップしてたら短くて当然ですからね。私は手首周りに布地があるのが苦手なので腕まくりが癖になっていますが、策略としてもなかなかいけることに気が付きました。主に袖で有効ですが、ズボンの裾もいけますね。微妙に足りないチノパンとかね。

 

鞄や小物は大きめ、太め

UNIQLOに限界を感じたのでGUより画像拝借。細いベルト、小さなショルダーバッグ、細いネックレス、どれもこれも好きなの!でも私の大きさの前に負ける!そりゃモデルのように細けりゃいけるかもしれませんが、背が高いからと言ってみんながみんなモデル体型なわけではない。普通は単純にコピー機で拡大をかけたようになるわけです。なので、細い・小さい物を身に付けると、狙われたバランス以上にインパクトがなくなってしまうんですよね。逆に馬鹿でかい民族みたいなイヤリングとかピアスとか、びっくりするくらい普通に付けられますよ。勿論小物は比較的サイズが関係なく持てるお利口なやつなので好みを重視するのも良いと思います。が、サイズで迷った場合には大きめを意識するのがおすすめ。今まで手に取らなかったものにチャレンジしてみるのも素敵だと思います。

 

大柄>>>小さい柄



マリメッコお~~~いつか欲しい。靴や小物でも大きめが良いと話しましたが、柄でも同じことが言えます。小花柄ってかわいいんですけど、背が高い人が着るとボケた印象になることが多い。やはり柄もある程度大きめの方が体とのバランスが取れますし、柄に負けないのは長所だと思います。私は大輪の花火柄の浴衣を持っているのですが、あれを着るとやっぱり大柄だなと実感します。柄のインパクトで自分の存在感がいい感じに中和される気がする。

 

ヒールの高さは二極化でOK

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かねまつ様よ~~~。背が高い方ってフラットシューズ一辺倒の人と、よりスカイツリー化するのも構わずがんがんヒール履く人に分かれるように思います。私は疲れるから、腰が痛くなるからというおばあちゃんのような理由でフラットシューズばかりなのですが、学生の頃は逆にハイヒール一辺倒でした。そもそも172㎝あるのに13㎝ヒールを選んで周りに突っ込まれたりして。でも、背が高い人がヒールを履くなら思いっきり高い方が靴と全体とのバランスが取れると思います。脚が綺麗に見えるのは7㎝〜8㎝とよく言いますが、それはあくまで平均身長の人が履いた時のバランスであって、自分がその高さのヒールを履いてもいまいちしっくり来ない。物足りないんです。なので、お店で見た時にヒールが高いな、と感じられるくらいの方が実際に試着した時には満足しやすいと思います。あと、ヒールの太さはあんまり細いと足元の安定感が見た目的にも揺らぐので、個人的には比較的太めのものをチョイスしていました。歩くのも楽ですしね。フラットはあまり何も考えず履いちゃって大丈夫なのでは?個人的にはあまり華奢なバレエシューズ類は避ける傾向にありますが、ここはもう好みかもしれない。

 

髪型はロングorショート

これも二極化の話、といってもそれこそ好みなので断言するようなものでもないのですが。重くなりがちなロングですが、その重量に負けない身長がある我々はロングにしやすい属性だと思います。下手に軽くしたりせず、バツッと切ったようなロングやゴージャスに巻くのも雰囲気が出てすごく似合ってる人をちょこちょこ見ます。それか、思い切ったショート。ネット上にはショートが似合う顔とは、などの記事が散見されますが、背が高いだけでショートは似合いやすい。なぜなら、髪が短いという一般的には男性的な要素と、背が高いという一般的には男性的な要素の組み合わせなので。あとは、ちょっと甘いかな?柄じゃないかな?と感じるようなデザインの服でも、髪の短さがいいスパイスになってすっごくキュートに着こなせます。もちろんマニッシュな服もドンピシャ。そりゃまあセミロングは王道だしゆる巻きも万人受けするのですが、そもそも髪の持ち主、本体が平均やノーマルから外れているので、髪も外し技で攻めるという手はかなり有効だと感じている。

 

全体を馴染ませるor振り切って攻める

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初めてフリー素材を使ってみました。悩める女子を表現したつもりです。背が高い男性が怖い、と口にする女性はしばしばいますが、それは自分より大きい存在に対する本能的な恐怖に近いと思うのです。口に出すのが適切かどうかは別として。なので、背が高いというだけで周囲に圧を与えてしまったり、「偉そう」「調子乗ってる」と受け取られやすいのも悲しいかな事実です。そして背が高い分、トータルで相手が受ける印象はより強い。自分は背が高いだけではなくてかなり体格もいいし(まだDEBUの域ではないと信じている)、真顔でいれば割と強めの顔だと思います。なので、全体的なコーディネートとしては穏やかに馴染ませることを意識していて、あまり大胆な切り替えの服は持っていないし、強い色の組み合わせはあまりしません。ただこれはおそらくパーソナルカラーや顔立ちとも関係していて、派手な装いで垢抜ける人もいればトーンを揃える事で垢抜ける人もいる。なので、それこそバランスを見ながら、前に出過ぎない程度に調整していくのがいいんでしょうね。なんにでも言えることですが。

 

最終奥義、お直しの術

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フリー素材って楽ですね。私お直し大好きです。背が高い故に着られない服のみならず、諸般の事情で着られなくなった服を持ち込んで命を吹き込んでもらってる。お気に入りのというか、信頼できるお直しのお店を知っておくととっても気が楽になります。大きいサイズの服は得てして長さはぴったりだけど幅が余ってる、という事態に陥りやすいのですが、どうしてもこれが着たい!となった時には幅詰めなどの離れ業をお願いすることができるので。もちろんお金は余計にかかるし、全ての服でそれが出来るとも限らないし、仕上がりまで待たなくてはいけないのですが、ほら、私たちってフィットする感覚に飢えてるじゃないですか。お直しに出すとそれが味わえるんですよね。その感動たるや、筆舌尽くし難いものがあります。だからオーダーにもハマったんだと思いますが。

 

うわあ、まさかこんなに長く書くとは思わなかった。こんなに色々考えながら日々服や装飾品を選んでるんですねえ、えらいな自分。こんな問わず語りが、どっかで誰かの参考になれば幸いです。