語るぬりかべ

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ぬりかべ体躯のアラサーが、美容と日々の暮らしに奮闘しつつ楽しみを見出す記録。

金属アレルギー検査を受けてきました。検査内容、結果、注意点、対策など

汗疱が!どんどん悪化する!手の平がかゆい!調べてみたら金属アレルギー反応で汗疱が出る方もいらっしゃるらしい。よし!検査だ!というわけで、金属アレルギー検査を受けてきたのでその流れを記事にまとめました。ご関心ありましたらどうぞ。

 

 

金属アレルギーとは

こちらのページがすごくよくまとまっていて参考になりました。日本人の10人に1人が金属アレルギーだなんて、花粉症の次くらいに多いのでは…?

http:// https://www.d-yutaka.co.jp/blog/health_and_beauty/health_info201807/

接触性金属皮膚炎

よく知られているのが、ネックレスやピアスでかぶれた!というもの。私自身も学生の頃、妹にH&Mか何かのネックレスを借りて着用したところ、物の見事にネックレスの形に皮膚が腫れ上がったことがありまして。それからはこう言うとなんですが「アクセサリーは高い物しか身に付けない」と決めておりました。メデルジュエリー買ってるのもそういうわけです(半分嘘)

nekonekosanpo.hatenablog.com

全身性金属皮膚炎

厄介なのはこれです。食品や歯科金属に含まれている金属が体内に取り込まれた結果、全身で炎症を起こします。接触性であれば原因の見当が付きやすいですが、全身性だと何が駄目なのかがなかなかわからない。遅延型アレルギーと似たような気配を感じますね…遅延型アレルギー検査は意味がないとよく言われますが、自分は過去の即時型アレルギー検査の結果と連動していたので非常に納得しました。

nekonekosanpo.hatenablog.com

アレルギーと共に生きる。

 

なぜ検査を受けることにしたか

汗疱に悩まされていることは出だしで書いた通りです。最初は夏だけだったのですが、今年は冬も全く収まる気配を見せませんでした。過去には記事にもしている。

nekonekosanpo.hatenablog.com

この時のビオチンでは(私のやり方が悪かったことも含め)改善が見られず。どうしようかなあと思っていたら、かかりつけの皮膚科で革でも金属アレルギーが出ると指摘されました。「右利きなのに左手に多く症状が出ているのが珍しい。革を鞣す工程で金属が使われているから、左手首の時計の革ベルトに反応している可能性がある」と。夢にも思いませんでしたね…時計は個人的にマストなので、じゃあ早くはっきりさせた方がいいな、と思って検査を決めました。

 

どこで受けたか

かかりつけ皮膚科で検査を受けられれば楽だったのですが、あいにくキットを揃えていないとのこと。したがって、ネットで「金属アレルギー検査 東京 皮膚科」などと検索して探しました。かなりの数がヒットしたので、その中から職場or家or通勤経路に近い場所に絞り込み、一応事前に電話で確認してから伺いました。この電話で確認というのが大事で、なぜかというと受診の曜日が決まっているからです。詳しくは後ほど説明しますが、一週間のうち3日受診する必要があります。なので、意外とスケジュール調整が大変でした。受けようと思ってもすぐに受けられるとは限らないので、気になっている場合は少なくとも電話確認だけは早めにした方が良いと思います。

ちなみに私が行ったのは美容皮膚科ではなく、美容もちょっとだけやっている、でもメインは保険診療、といった塩梅の個人のクリニックです。保険診療内の検査なので、どこでやっても大体同じじゃないかな。

 

検査の流れ

受診1回目(月曜日)

初めてのクリニックだったので問診表を記入し、診察室に入ります。汗疱や体質、今までの皮膚疾患について説明し、金属アレルギー検査を受けたい旨を伝えました。準備に少しかかると言われ一度診察室を出ましたが、5分程で今度は処置室へ。

パッチは肩甲骨の間のあたりに貼るとのことで、上半身裸になりベッドにうつ伏せになります。看護師さんがパッチをテープで固定して終了。1分もかかってないような気がする。色々とお見苦しいですが、ご参考までに背中の写真をば。

f:id:nekonekosanpo:20200204181240j:image

うっすら透ける丸いもの、これが金属です。金属がばーっと20個くらい並んだシートを貼り付けるイメージ。皮膚が弱くテープかぶれをよく起こすので、最後に貼る防水テープは無しにしてもらいました。パッチそのものの厚みはそこまでないので、夏場に透け感のある服をキャミ無しで着る、とかでなければ外からはわからないと思います。

ちなみにこの時のお会計は2,800円程度だったと記憶しています。まあ検査なのでこの程度なら安い部類じゃないかな。

受診2回目(水曜日=48時間後)

2回目の受診は30分程度時間がかかります、と言われていました。というのも、テープを剥がすと赤みが出るので、それがある程度落ち着くまで待ってから診察をするためだそう。と言ってもこの時は簡単なチェック(何の金属に反応が出ているか)だけで、フィードバックはまだでした。お医者さんもチラッと見ただけ。そしてまた保護のガーゼを貼られておしまいです。お会計は400円くらいだったかな?

受診3回目(木曜日=72時間後)

昨日貼ってもらったガーゼを剥がし、かぶれた箇所に軟膏の処置をされてからいよいよフィードバック。私の場合、はっきりと反応が出たのはコバルトだけだったそうです。コバルトについては後ほど詳述します。金属が使われている物や食材などがずらっと並んだリストを渡され、当該する物の取り扱いや摂取を出来るだけ避けるように言われました。これにて金属アレルギー検査終了。お会計は…完全に失念しましたが安かったと思います。高い!と感じたら覚えているはずなので。

帰宅後、我が背中は一体どんなことになっているのか?と思ってまた写真を撮ってみました。

f:id:nekonekosanpo:20200207074046j:image

赤みは多分全部テープかぶれですね。ここに反応が!的な物はわからず…余談ですが、背面の鏡越しの撮影のために変な姿勢を取っていたとはいえ、ウエスト部分の左右差が気になります。骨盤のゆがみ。

 

結果

コバルトなことは先にお伝えしましたが、じゃあコバルトはどんなものに使われており、含まれているのか。

身の回りの品

まあ~色々色々あります。

粘土、セメント、合金塗料(エナメル・ラッカー)染着色(青色系)、電気、メッキ、医薬品、蓄電池、飼料、乾漆指示薬、 ハエ取り紙、隠顕インク、陶器の釉、顔料、ゴム配合剤、乾燥剤、絵具、インク、皮革製品

うげ、と思ったところを赤にしてみました。合金はわかる。塗料(エナメル・ラッカー)ってことは、ネイル全般アウトってことでしょうか…?まあ普段素爪ですが、たまの楽しみが…そして青色系の染着色。藍染め、脱落。陶芸、脱落。いつか本腰入れてやろうと思っていた趣味達があえなく潰えました。そして医薬品は…もう何も言えない…

食品

これにはさらに打ちのめされました。だって、

肉類(特にレバー)、魚介類、乳製品(特にチーズ)

なぜ神は私からチーズを取り上げようとするのか。

永遠の片思いの相手、それはチーズ。ブルーチーズへの思いは止められない。しかし、コバルトって動物性タンパク質全般に含まれているんですね。話にならない。やはり豆と共に生きるしかないのでしょうか。豆とアレルギーと共に生きる。幸薄い女としか思えない。肉も魚も大好きなんですけど…米より肉と魚…

 

対応

上記のような検査結果をふまえて、以下の対応を取ることにしました。

時計のベルトを変える

まずは日々の相棒である時計のベルトを変えることにしました。チタンなどの反応が出づらい金属ベルトに変更するのが一番なのですが、革の方が圧倒的に好みだし自分の装いにも合う。ので、植物性(タンニン)なめしの革ベルトを購入することにしました。

が。ここでもハードルが。ほとんどの革ベルト、金属なめしなんですよ。丸善の中に入っている時計屋さんでそう言われ、「あそこならもしかすると…」とご紹介いただいたのが日本橋高島屋のウォッチメゾンでした。

watch.takashimaya.co.jp

建物全体が高級時計ばかり扱っているようなところなので激しく場違い感を感じながらお邪魔しました。しかーし。なんとそこでも取り扱いがなく、お店の方が色々な場所に電話で問い合わせてくださりやっと2件見つかり、といった塩梅でした。もちろん取り寄せ。ネットで検索しても数は少なかったです。もし高島屋でフラれたらここにしようと思っていた。

733.DAKOTA【ダコタ】 ・時計バンド|ロシェジャパン | フランスの老舗時計ベルトブランド

とまあ、そんなこんなで近いうちに時計は復活できる見込みです。時計ごと買い替えるのが早いのは百も承知ですが、今の時計には愛着があるので出来るだけ長く使いたいんですよねー。しばらく足搔きます。

超ゆるく食事制限

検査結果の通りに肉魚乳製品ダメなんてやってたら発狂するので、とりあえずは今まで通り「普段の食事では出来るだけ乳を避ける」 程度でやっていこうと思います。そして、お出かけの時には躊躇なく食べる。汗疱治癒よりも食べる楽しみを取りました。今後の体調にもよりますが、とりあえずはこんな感じで。体調面に関しては頑張ってもあまり先が見えないし改善もしないので諦めが入ってきました。どれだけ気を使っても駄目。よく日常を放棄せずに生きているなと自分を褒めたいと思います。だからせめておいしいものを食べる、くらいはね。しないと。ええ。(遠い目)

 

検査の注意点

さてさて、ここからはもう一度情報共有。

日数がかかる・曜日の指定がある

パッチテストは決まった間隔で計3回受診する必要があります。1回目(貼り付け)→2回目(48時間後)、3回目(72時間後)となっていて、平日で言えば月・水・木か火・木・金になりますね。人によっては1週間後にまた来てくださいと言われることもあるそうです。時間的にはかなりハードルが高いな、と感じたのが正直な所です。

お風呂に入れない・運動NG

パッチ部分は濡らせないので湯船はNG。髪は洗面台で洗い、下半身はシャワー。上半身は拭く程度にしてくださいと言われたので、汗拭きシートを使いました。冬だったので湯船が恋しくはなりましたが、逆に言えばその程度。夏場でも受けられないことはないでしょうが、私個人で言えば今の時期(冬)で良かった気がします。洗えないのは背中上部だけなので、匂いが気になるということもなく済みました。というか、自分が汗っかき大魔王なことを考えると、夏だと大量の発汗でシートが剥がれて検査そのものができなくなっていたかもしれない…本当に体調を心配されるほど汗っかきなので…

また、汗をかく・濡らすのがNGなので、当然のことながら運動もNGです。私はジムさぼり魔なので特段影響ありませんでしたが(それはそれで駄目)、毎週通っているレッスンがある方などは要注意ですね。

 テープにかぶれる可能性

金属アレルギーを疑うような人はきっと肌が弱い人だと思うので、これはある程度覚悟した方が良いと思います。写真ではそこまでひどくないですが、いや~なかなかかゆかった。仕事中もついそちらに意識が向いてしまうので、重要な案件がある時に検査をするのはおすすめしません。時折変顔して誤魔化していました。結構効くので試してみてください。いやほんとに。

 

総評

 検査そのものの受けにくさ(回数的な意味で)や結果のシビアさなどネガティブな面ばかり書いてしまいましたが、受けて後悔はしていません。むしろ受けて良かったかな。何もわからないまま過ごすよりも、遂行できるかどうかは別として対応策を知ることができた方が個人的にはすっきりするので。それよりも、NGだとわかったものとどう付き合っていくかの方が大事なんじゃないかと思います。遅延型アレルギーしかり、各種診断物しかり、「合わないけど好き、合わないけど手放せない」という気持ちの落としどころをどうするか。頭ではわかっていても、心では受け入れられないことってよくあると思います。でも、極論法に触れていない限りは別にそのままでもいいんじゃない?というのが私の結論です。自分で考えて、納得したうえで決めるしかない。結果がこうだから、というよりも、結果を踏まえて自分としてはどうするか、と言いますか…

 

 やたらと精神的な話になってしまい自分でも驚いていますが、とりあえずこのあたりで締めようと思います。日々に自己決定を。それでは。