語るぬりかべ

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ぬりかべ体躯のアラサーが、美容と日々の暮らしに奮闘しつつ楽しみを見出す記録。

スリッパ嫌いの為のスリッパ、ビルケンシュトックのEVA素材

 私、スリッパってずっと好きじゃなかったんです。だってモヤモヤすることがどう考えても多過ぎませんか?

  • 歩きづらい=歩き方が悪くなる=足が太くなる(悲劇)
  • 洗っても洗ってもなんか常に薄汚れてる感じがする(足はかなりの汗を排出する)
  • 風呂上がりの湿った足で履くのに抵抗がある
  • そもそも履くことが面倒くさい(気付いたら行方不明)

 枚挙に暇が無い。そんなスリッパヘイターの私をあっという間に愛用者へと変えたのは何なのか?というお話を本日はしたいと思います。スリッパ難民の方、スリッパ苦手族の方、お時間ありましたらお付き合いくださいませ。

 

 

解:EVA素材のBIRKENSTOCK

 この方です。私はマドリッドというワンストラップの形を選択しました。

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 元々はちょっとそこまでサンダルとして使おうと思っていたのですが、ハッ!と天啓がありスリッパとしてお世話になっています。なお、綺麗なお写真達は公式サイトよりお借りしております。

www.birkenstock.com

 ビルケンシュトックと言えば足裏のカーブにフィットし歩行をサポートする中敷き(フットベッド)で有名なブランドで、その歩きやすさは多くの方が既にご存知かと。

あらゆる状況において安心して着用出来る靴を生産することにより、お客様の生活をいかに快適で充実したものに出来るか、試行錯誤を続けてきました。

 そりゃあ、快適で充実した生活を欲しない人はいませんからね…

 

◎メリット

 冒頭に羅列したネガティブポイントがスコーンと撃ち抜かれていく様をご覧ください。

とにかく歩きやすい

 ビルケンシュトックのサンダルをお履きになった方は重々ご承知だとは思いますが、あのスリッパ特有のペタペタした歩き方には一切なりません。歩く=床を蹴るわけですが、その時にきちんとソールが付いてきてくれるんです。また、足指でしっかりと中敷きを掴めるので、階段を下りる時でもすっぽ抜けていくようなことはありません。ストレスフリー。この歩きやすさの一助となっているのが「滑らなさだと思います。私は歩き方が悪いことに加え、思い付きによる突発的な方向転換が多く、普通のスリッパを履いていると結構な頻度で滑るんですよ。あと、生来のすっとぼけにより室内を小走りする羽目になったりもします。すると、滑る。転ぶとまでは言いませんが、ヒヤッとすることはしばしばありました。後にも触れますが、こちらは滑りにくさが売りな素材を使っているだけあってギュッと床をホールドできます。たまにホールドし過ぎてスリッパが鳴る。この滑らなさと安定感は、高齢の方の転倒→寝た切り事案の予防策にもなる気がします。

 また、より足にフィットさせるため、2種類の足幅タイプを選択できることも歩きやすさに貢献していることとして挙げられると思います。流石ビルケンシュトック

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 私はこの記事を書くまでこのことを知らず、勿体ないことをしたな〜と反省しています。というのも、自分は足幅が割と狭く、過去オーダーで作成したパンプスのワイズはBからCなので、おそらくはナロータイプの方が適しているはず。今度買う時はナローと履き比べをしてみようと思います。

 よく「美脚スリッパ」と称してかかと部分が無く常に爪先立ちになるようなスリッパがありますが、あれ、歩き方という点では結構リスキーなんじゃないかと思っていて。なぜなら、爪先立ちになる時の適切な筋肉の使い方を会得していないと、余計な筋肉(本来使わなくて済む筋肉)でその働きを代替してしまうから。ヒールでの歩行をきちんとエクササイズにできる方はしっかりと必要な筋肉を使えるけれど、でもそれってかなり難しい。私は全然できなくて、ふくらはぎや前ももという己が使い慣れた筋肉で代替してしまいます。そしてそれは正しい筋肉の使い方=正しい歩き方ではなく、最悪更に脚が太くなる。ですが、ビルケンシュトックならスムーズで正しい歩き方をサポートしてくれるからすごく安心なんですよね。もうそれは長年の着用体験で身に染みて理解している。ビルケンのサンダルなら長い距離を難なく歩けるんですよ。普通のフラットシューズの比ではなく。(やっと歩きやすさの話に戻れました)

 

お手入れが楽

 冒頭でも「綺麗になったんだかなってないんだかわからないから嫌い」みたいな話をしましたが、こちらは丸洗い→すぐに乾く、というのが大きな魅力。いつでもスッキリ清潔な状態で履くことができます。

ビルケンシュトックの定番コルクサンダル Madridをモデルとしたこの商品には、EVA素材が使用されています。EVAは、耐久耐水性に優れていて、濡れた場所でも滑りにくいことが特徴です。また、汚れても水洗いできるのでお手入れも簡単です。お肌に優しいこの超軽量ソールが、ビルケンシュトックならではの快適な履き心地をお約束します。

 ビルケンシュトックはEVA素材以外は水濡れ基本NG。なので、他にもルームシューズとして展開しているシリーズもあるものの(後述)、私個人としては「ザブザブ洗って軽く拭けばすぐに着用OK」という点からこのEVAシリーズが推しです。

 あと、太字にしましたがめちゃめちゃ軽いです。これを履くまではビルケンはかなり重い靴だと認識していたのですが、これは軽い。ふと思い立って測ったところ片足79gでした。ちなみに家にあったごく普通のスリッパで85gでしたので、購入時のご参考までに。

 

靴下に合わせて調整可

 所謂スリッパだと裸足だろうがモコモコの靴下を履いていようが調節しようがないのですが、ビルケンのこのタイプだとバンド部分を締めたり緩めたりすることでフィット感を調整することが可能。どんなスタイルでもしっくり来る足元が担保されます。甲薄タイプの人には特にありがたい(私)。


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 左がマドリッド(ベルト1本)、右がアリゾナ(ベルト2本)です。私はビルケンを履き慣れているのでマドリッドにしましたが、安定感という意味ではアリゾナに軍配が上がるので、慣れていない方は一度履いてみた方がいいかもしれません。ちなみにEVA素材はビーサンタイプもあって、そちらは色がポップでとってもかわいいのですが、足袋靴下ユーザーもしくは超発熱体の通年素足人間でないと冬場の使用は難しいと判断したのでここではご紹介しておりません。かわいいんですけどね。

 

通年、場を問わず使える

 これをスリッパ代わりにしている私を見て、家に遊びに来た知人が「爪先とか空いてるけどいいの?」と尋ねてきました。ノープロブレム、完全にノープロブレムです。なぜなら私にとってスリッパの意義は、単に床の冷たさをシャットアウトするためだけの物であり、保温は靴下など他のアイテムが担ってくれるからです。先述したように厚手の靴下でもベルトで調整できるので難なく履けます。逆に爪先までしっかり覆われていると、夏場はめちゃめちゃ蒸れませんか?このサンダルはそもそも夏向けなのでそういった心配は無いし、今みたいに寒い時期でも床に体温を奪われないので見出し通り通年で使えるんですよね。季節によってスリッパ変えるとか、シーズンの度に新しくするとか、そこまでマメじゃないし多少高くても良くて気に入ったのをずっと使いたい。

 もちろん外履きが本来の用途なので、もし他に良いスリッパが見つかればベランダ用なりコンビニ用なりに転用すればOK。この懐の広さ、スリッパじゃこうはいかないですよね。なんなら非常時にそのまま出たとしても何ら支障ない。

 

比較的安価

 価格の話がちらりと出たので、ここいらで守銭奴っぷりを発揮しておこうと思います。私が愛用しているEVA素材は、公式サイトで約5,500円。一方、室内履きモデルとして出ているフェルト生地の物は10,000円あたりをうろちょろしています。


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 いや、悪くないんですけどね。かわいいし。あったかそうだし。でも、いきなりスリッパに諭吉を出すかと問われると、決断にしばし時間を要しませんか?この記事を書くにあたってビルケンをスリッパ代わりにしてる人のブログを数本読んだのですが、スエードの20,000円超えのを使ってる方とかいて。いや、いいんです、その価値は十二分にあるのは私もよーくわかってる。なんなら気が付いたらそっち側に寝返りかねません。毎日かなりの時間をこの足元で過ごすわけですから、週1,2で履くパンプスよりも圧倒的に大事。寝具に金をかけろというのと同じ理屈です。

 とはいえ、初っ端のエントリーはできるだけハードルが低い方がいいことは間違いない。各人のライフスタイルに合うかどうかもわからないですから。その点、EVA素材は優秀。ビルケンの店舗だけでなくABCマートとかでも普通に売っているので買いやすいですし、もっと言うなら楽天だと破格で購入できます。

 や、安い…普通に2足目として欲しい…初めてご購入される方は実店舗で試着して自分に適したサイズを確認してからの方が確実ですが、既に他にビルケンを持っている方なら大丈夫じゃないかな。

 ちなみに適したサイズについてですが、ビルケンの店舗では店員さんに「かかとを合わせて履いた時に、つま先とフットベッドのくぼみの端っこまでに1㎝ほど余裕があるのが丁度良い」とのレクチャーを受けました。もし何かのご参考になれば…

 

見た目が良い

 たかがスリッパされどスリッパ、やっぱり大事だと思うんです。機能性だけでなく見た目も良いというのは。家にいる時に、ふと足元を見て、なんとなく良い気分になる。お気に入りのネイルだとテンションが上がるように、室内履きも見た目が良いに越したことはない。玄関に脱いであっても乱雑な感じはしません。


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 まあ当然こんな綺麗な脚じゃないんですけどやっぱりデザイン性が優れている。スリッパよりもシャープな印象で、すっきりと見えますよね。お洒落さんはきっと靴下の色との合わせを楽しむんだろうなあ。かく言う私も、ボルドーのフットネイルとマドリッドの黒で装う足を眺める度にこっそり悦に入っていました。

 the・自己満だけどそれでいいのだ。カラバリもシルバーやグレー、ネイビー、オリーブなどベーシック寄りな展開が主軸なことから、部屋着のコーディネートにこだわる方にも適していると思います。

 

△デメリット

来客用には使えない

 記事を書くからには良いところばかり書くわけにはいかないのでかなり頑張って考えたんですけど、ようやっとこれが思い浮かびました。快適性を追求する→サイズがきっちり決まってくるので、誰しもが履けるとはならないんです。なので、使えるのはあくまで自分だけ。どんなに気に入っても、来客用はビルケン以外にならざるを得ません。まあうちはホテルじゃないんでそのへんのクオリティは勘弁してもらいます。

 

慣れるまでは足音が出る

 階段限定ですが、普通のスリッパと比較すると恐らく音が出やすい。ただこれも慣れの問題で、しばらく履いているとコツが掴めてほとんど音を出さずに階段昇降ができるようになりました。裸足には負けますけど。でもそもそも階段がある家って一軒家もしくはメゾネットなわけで、音がしたところで階下の住人の迷惑になるわけではない。なので、自分が出すスリッパの音も絶対許せない!というタイプの方でなければ余裕でクリアできるんじゃないかなと思います。

 

足底の形状が合うかどうか

 フッドベッドなる中敷きの形状がビルケンビルケンたらしめている物ですが、例えば偏平足の方だと土踏まず部分のうっすらとした盛り上がりが気になる方もいらっしゃるかもしれません。

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 普通のスリッパと比較すれば様々な意味で幅はあるものの、そうは言っても既製品なのでそのあたりはどうしても人によって違いが出てくるとは思います。じゃあ合わなかった場合はどうすれば…と考えてみたのですが、もうオーダーで中敷きを作ってスリッパに固定するしかないのかな。昔スポーツをやっていた時はインソールを作っていましたが、そんなイメージでしょうか。

 

おわりに

 小さい頃からスリッパが苦手で苦手で、他所のお宅に伺った時に出して頂いても気が付いたら行方不明になっていた人間が、帰宅後すぐにスリッパラックに手を伸ばし、入浴後も即座に足を入れ、ベッドの直前まで履き続けるというのは最早奇跡に近くて。裸足を好む感覚過敏傾向もありましたし、まさかこんなに四六時中一緒にいられるルームシューズに出会えるとは露程も思っていませんでした。でも出会う時は出会うものですねえ。としみじみ。外履きも室内履きも、しばらくビルケンにお世話になることになりそうです。なんせユニセックスでサイズが豊富だし、歩きやすいし。

 私のニーズとしては長々書いたようにEVA素材のビルケンがドンピシャでしたが、皆様のスリッパこだわりポイントも知りたいな…と記事構成を練りながらぼんやり考えておりました。もし何かお薦め等ありましたら是非教えてくださいまし。それでは。