コロナで延期をしていましたが、昨年の秋に親族のみで結婚式をしました。タイトルにもある通り、結婚式準備においては本っ当にイメコンが役に立ったんですよ。もうね、明らかに実力以上の仕上がり。普段の私はどこ。いえ、イメコンの概念からすると「これが本来の私の魅力」なわけですが…とにもかくにもイメコン@結婚式は、パーソナルデザインを中心に各種診断結果がありとあらゆる物選びにおいてめちゃくちゃ参考になりました。ということで、本記事では「どんな根拠(診断結果)に基づきどんなアイテムを選んだのか」についてまとめたいと思います。
目次の前に、まずは私のスペックをば。
- PD:ファッショナブルナチュラル、サブも重要なタイプ
- 骨格:ナチュラル。厚みという点ではストレート要素もあるものの、圧倒的に下重心
- PC:1st秋ストロング2nd冬ビビッド
- 顔タイプ:フレッシュ寄りキュート(今回も無かったことにされている可哀想な顔)
- 身長173㎝、65㎏くらい。ごつい。ぬりかべ。
PDが全てを飲み込んでいる人間なので、毎度のことですが今回も「顔を無視」しました。そのため、今回の記事に顔タイプの要素はほぼ登場しませんので悪しからず…また、同じスペックでも人にとって似合うものは少しずつ異なるのでその点は御承知おき頂ければと。例によって長文ですが、どうぞお付き合いくださいませ。
ウェディングドレス
何をさておき、まずはドレスでしょう!というわけで、私が選んだのはこちら。
ソリッドもソリッド、極限まで削ぎ落とされたデザイン。HPでこれを見た瞬間「これは相当良いっぽいな…」と直感しました。PD診断をして頂いた初先生のアフターフォローでも太鼓判を押された一着で、すごく満足しています(とはいえ「もっとこうすれば良かった…」という点もありますが、それは後述します)。このドレスは、都内にあるウェディングドレスのサイズオーダー専門店で作って頂きました。
サイズオーダーというと「お高いんじゃない?」な印象ですが、実はサイズオーダー含め購入の方がレンタルよりも随分と安いです。私の場合は費用面もさることながら、まずはドレスが着られるかどうかの方が問題だったのでサイズオーダーを行っている所しか行きませんでした。実はこのドレスもお店に置いてあった試着用のサイズは入らず、前を当ててその雰囲気だけで購入したという経緯があります。
これはウェディングドレスの試着に行ったはいいものの、ぬりかべ体型のため全く入らず絶望していたら店員のお姉さんに「当てるだけでも!お客様ウエスト押さえててください私撮るので!」と言われて出来上がった写真です なんか槍投げてきそう pic.twitter.com/t7ZTsfNgrb
— かべ (@kataru_kabe) May 7, 2021
試着もまともに出来ないまま買うのはかなりの博打だったのですが、周りの「これが絶対いい」という声に背中を押されて決めることができました。ちなみに、次点で似合っていたのがこちら。
光の加減で黄味が強くなっていますが、雰囲気は伝わるかな。総レースが華やかで、着てみたら「おっ…?」となる位に良さげだったのですが、薄手な生地なのもあり一番に惚れ込んだ物には及ばず。でもこれも十分に素敵でした。
シルエット
大枠の説明が終わったので、ここからは要素に分けて細かく言及していこうと思います。ドレスにも様々なシルエットがありますが、私は最初からスレンダーorマーメイドを中心に細身のものと決めていました。引用させて頂く写真で言うと、下半分の感じですね。
上半分の王道なプリンセスやAラインは、ただでさえ存在感がある肉体をこれ以上デカく見せたくない!という強い思いで除外。PD的にも曲線というか甘やかさは不要なため、これらのタイプのものはそもそも試着すらしていません。また、自分が選んだドレスは胸元がハートカットでしたが、甘さや曲線要素は極力排除したかったため、追加料金を支払って直線のラインに変更したという徹底ぶりでした。そうよ私はド直線の女~~~(ファッナチュグレフェミの順で優位だった人)
まあそんな小ネタはさておき、Twitterでイメコン友人ともしょっちゅう会話をしていたのですが、日本においてPDファッショナブル向けのウェディングドレスはおそらく非常に数が少ないです。
これぞデカ主語ですが、PDファッがウェディングドレス探す時はマーメイドを中心に見ると早いです。攻めたカッティングや大振りな装飾は定番のプリンセスやAだとまず見つからないので…あとは海外のデザイナーズブランドもゴリゴリ直線なものが結構ありました。国内物だと悲しいかな絶対数が少ない。
— かべ (@kataru_kabe) July 10, 2021
オケージョン得意だと言われるPDファッですが、日本におけるオケージョンのキーワードはおそらく「上品」。もちろんそれでは物足りないので、意気込みで言えばレッドカーペットくらいのインパクトを創出する必要があると思います。そして、それを叶える代物はごく僅か。アクセサリーの段でも詳述しますが、語弊を恐れず言えばブライダル~♡ウェディング~♡のイメージ枠を超えるべし!ハマりゃなんでもいいんです。PDファッの皆様方に置かれましては、
「脱定番を恐れない」
「躊躇わず振り切る」
ことを念頭にあれこれのセレクトをして頂くのが成功の秘訣だと感じました。何を偉そうに。あとまあこれはいつもの顔タイプとPDの乖離の話なんですが、こんなツイートを見かけて「そうだよね…顔だとそうだよね…」となりました。顔タイプ診断を貶めているのでは決してなく、私の顔と全体の不整合が凄まじいという話です。
#顔タイプウェディング診断 でわかること。
— イワサキ ヒロミ★横浜 綱島 16タイプパーソナルカラー® 顔タイプ診断 骨格診断 メイクアドバイス (@hiromi_styles) August 13, 2021
☘️似合うドレスのライン
☘️似合うドレスの生地
☘️似合うアクセサリー
☘️似合うヘッドアクセ
☘️似合うブーケ
☘️似合うヴェール
☘️似合うネイル
など。#プレ花嫁 さんは忙しい。ドレス選びの時短にオススメです♡ pic.twitter.com/bVSfSMZ6dA
お察しの通りこのイラストで言うところのクールの方向性で今回は推し進めたわけですが、私の顔タイプであるキュートの装いがそりゃもう真逆すぎて笑ってしまいました。いやあ、めっちゃかわいいけど難しい、難しいなあ。でもちょっとやってみたくはありますね、どれくらいに違うのか……怖いもの見たさで……
色味
お次は色味です。ウェディングドレスとパーソナルカラーはよく話題に上がるようになりましたよねえ。私の場合は2ndに冬ビビが入っているとはいえ、なんだかんだ言って秋色の方がしっくり来るわけで、このドレスが純白ではなく黄味がかっていたのはラッキーだったなあと思います。とはいえ、秋色ジャストのウェディングドレスはなかなかありません。これ見ると、最早白ではないですもんね。
パーソナルカラータイプ別 似合う色の見極め方【白・ベージュ編】 | 岡山エクラ 16タイプパーソナルカラー診断・ビジョナリー思考
なので、色に関しては「純白でなければOK」くらいの緩さに留めるのが落とし所かなと。お色直しでカラードレスをお召しになるようなら、そちらでご自身のパーソナルカラードンピシャの物にこだわる方が良いと思います。
生地感
ウェディングと言えばのふんわりしたチュールや繊細なレースに胸キュンなのは言うまでもないのですが、私はとにかく地厚でハリ感のある生地が得意。なので、厚手のサテンがいいな〜と思っていました。少し暗いですが、この写真が光沢感含めて一番伝わるかな。
二番手のドレスが脱落した理由も厚みだったので、やはり自分は厚みがあるに越したことはないですね。先日記事にしたお買い物同行では「華やかな色や生地感なら薄手でもOK」とのことでしたが、このドレスは白のインパクト×光沢感×厚手と三拍子揃っていたように感じます。
また、ドレスを選んだ後に受けた16分割でもツヤラメどんとこいな秋スト冬ビビだったので、この光沢感はPCにもバチバチに適合。まあファッショナブル的にも、ラメ糸刺繍やマット地よりもビカッと反射するタイプの光り方があった方がわかりやすく存在感が出るでしょうね。
更に言えば、骨格診断的にお薦めとされるものともほぼ合致していました。後でまたあれこれ述べますが、デザインはもちろん骨格的にどうか?というのもすごーくすごーく重要です。基本はドレス一枚での勝負なので、それが体に合っているかどうかで見栄えは大きく変わります。
ストレート体型は、筋肉のハリがあるので、ドレスもハリのある生地がよく似合います。そして何よりも高級感のあるものがハマります。デザインはベアタイプがとくにおすすめ。
まさしく!骨格ストレートとPDファッショナブルは得意とするテイストの共通項が多い印象です。私は骨格そのものはナチュラル要素の方が強いですが、ファッが全てを飲み込むと評される女なので、パワーバランスとしてはストレートっぽい服の方が扱いやすいかもしれません。
(骨ナチュは)個性的なデザインやスタイリッシュなものはもちろん、エンパイアドレスなどのカジュアル感があるデザインがしっくりきます。フリルなど、可愛らしいディテールは少なめのものを。
スタイリッシュ、可愛らしい物少な目のあたりが合致。このドレス、本当は腰にビジューがあしらわれたリボンが付いていましたが、要らんな…と外しました。そういえば薄手の羽織みたいなのもあって、雰囲気変えられますよ!と言われて一応試しましたがご想像の通り完全にアウトで笑いました。ドレスそのものはデコルテから腕から丸出しなので人によっては羽織が安心材料になると思うのですが、私は絶対にない方が良かった。ベール同様、身に着けた瞬間に野暮ったくなるんですよねえ…あの写真も取っておけばよかったな。
この一件で、おそらくPD由来の露出耐性の強さを実感しました。顔は隠してしまっているので初見の方がどういう印象を抱かれるかはわかりませんが、私自身はこの写真を見た時に「ガッツリ出てんのに全然やらしくないな」と思ったんですよね。
ボトムやコートの丈は膝よりも長い方が良いのですが、上半身はこんだけ出しても問題なしです。その理由を素人考察すると、
- 骨格がガッチリしているため、メンズの上裸みがある
- 胸のボリュームが無く、わかりやすく記号的なセクシーさとは縁遠い
- デコルテから首肩にかけての筋肉の張りがヘルシーな印象を与える
あたりが影響しているように感じます。もちろんボリュームのある胸元を出してもエロに寄らない方もいらっしゃると思うので、これはあくまで私という人間単体がどうかという話に留まりますが。
ドレスの反省点
基本的にはすごく良いドレス選びができたと納得している一方で、先述したように「もっとこうすれば…」という点も。その反省点は、自分の骨格への理解がまだまだ不十分だったゆえに生まれたことでした。私はストレート要素はあるにせよ上半身の厚みは余りない平胴タイプなんですよ。この記事で色々と書きましたが、それでもまだ落とし込みが足りなかった~。
ドレスって基本的に海外のものなので、体に厚みがある丸胴を想定したカッティングになっています。平胴向けブラにエントリでも散々書き散らしましたが、平胴タイプの人が丸胴向けに作られた物をと、本来の自分の骨格のラインと全く合わないんですね。それはドレスも同じ。見よこの違和感を。
一目瞭然、明らかに「そこに胸は無い」わけです。デザインとしては似合ってるんですけど、骨格や肉付きとは合っていないという状態。サイズオーダーで測った上でこれなので、骨格の違いというのは本当に無視できないなと感じました。デコルテや肩が覆われるドレスだったらまだ布地で誤魔化せる可能性がありますが、私のようにベアトップタイプでデコルテより上は丸出し!というものだと流石に厳しかったです。これは注文する時に体の厚みなどの情報を伝えて細かくリクエストしておけば、フルオーダーでないにせよもしかしたら仕上がりが多少なりとも違ったかもしれないな…という反省点です。
また、ベアトップタイプはただでさえずり落ちやすいのに骨格と合っていないので、しかも厚みがある生地で重いので、ま〜胸元が下がる下がる。それをなんとか防ぐために後ろの紐をギュンギュンに締め上げた結果、何とも悲しい事態になりました。見よこのハミ肉を。
じいちゃんと一緒に映った貴重な一枚が凄まじいことになってしまった。ちなみに、途中あまりにドレスがずり落ちてヌーブラひょっこりはんという最悪な事態になったため、途中からノーブラ×花嫁というどこのアダルト物リスキーな存在になりました。透け感のあるドレスの方はニップレスのみで臨む方もいらっしゃるようですが、まさかそんなことになるとは思わず…フリーニップルですよ…というわけで、胸元関連は準備に準備を重ねてもやり過ぎということは無いなと感じました。みんなは私の悲惨な写真と経験を踏み台にして美しく羽ばたいてください。当ブログはこれからも引き続き、失態も包み隠さずお披露目するスタイルでやっていきます。
ブーケ
ブーケはなんとなくの方向性は掴めていましたが、形は?花の種類は?色味は?生花orプリザーブドor造花?いっそ記念に教室に行って自分で作るか?などと考えることが想像以上に多く、煮詰めるまでに結構な時間がかかりました。最終的にプロに作って頂いたブツはこんな感じ。
当日の朝にブーケと初対面をした時に、イメージ通り、でも想像を遥かに超えるかっこよさに歓声を上げてしまいました。そしてこの写真からは分かりづらいかもしれませんが、めっちゃデカい。そして枝物ばっかで重量が凄まじい。作ってくださったお花屋さんには「マジで重いので頑張ってください」と激励?をされましたが、持ち前の腕力で乗り切りました。パワー!
筋肉があると持てるブーケの幅も広がるので、皆様筋トレをしましょう。
シルエット
使う花の種類や色から決める方が多いのかもしれませんが、私はまずはブーケの形から絞り込んでいきました。インスタなどでウェディングブーケを検索すると、本当に沢山の種類があるんですよね。
あなたの好みはどのブーケ? ブーケスタイル10|結婚式をもっと素敵にするアイデア帖|似顔絵のWORLD1(ワールドワン)
自分の場合はシュッとした縦長デザインが良かろうと思い、この画像で言うところのアームブーケとキャスケードを中心に画像検索をしまくりました。PDアフターフォローで相談したところ、アームブーケ(もしくは長めのクラッチ)の方がより適とのアドバイスを受けたのでそれで決定。キャスケードも悪くないのですが、今考えれば私にはお上品過ぎちゃってダイナミクスな要素が足りないですね。ネットでブーケについて調べると、ブーケの選び方指南がいくつか出てきます。
ブーケの形状や大きさは、ウエディングドレスのデザインや体型に合うものを選びましょう。例えばボリューム感のあるドレスなら、ブーケはふんわりした形状がおすすめです。一方、スレンダーなシルエットのドレスなら、縦ラインが強調される形状のブーケが良いでしょう。また、身長が低めの人は小ぶりなブーケだとバランスが良くなります。逆に高身長の人はボリュームがある方が見栄えがしますよ。
結婚式は「ブーケ」にこだわって。選び方・ドレスとの相性を紹介 - festaria journal
ただ、当然のことながら記事の書き手によってどんな組み合わせを推すかは少しずつ違うので、自分のイメージと照らし合わせてしっくりくるものを丁寧に選ぶ必要があると思います。参考までにもう一件リンクを貼っておきますね。
結婚式準備の過程で何人ものプロの方々とお話ししましたが、そのうちのお一方が「ブライダルはドレス・ブーケ・会場・ヘアメイクなどの総合芸術」と仰っていたのには感銘を受けました。ひとつひとつのアイテムは素敵だとしても、全体で見た時にどうか?という視点を忘れてはならないんですよね。すっごくキュートな感じのドレスとブーケにモードなヘアメイクの組み合わせとか、もちろん意図があればそれはそれで構わないのでしょうがそうでなければただのチグハグでしかないわけで。やはり調和というのはイメコンを語る上での重要なキーワードになると思います。
ちなみに花嫁さんからの人気ランキングとしてはこんな感じだそうです。
「ブーケタイプ」の人気傾向は……
1位 ラウンドブーケ50%
2位 クラッチブーケ46%
3位 キャスケードブーケ18%
4位 リースブーケ7%
5位 リストレット2%
ドレスが決まったら読む!理想のウエディングブーケに出合える記事【まとめ】|ゼクシィ
曲線的なラウンドとリースで57%、直線的なクラッチとキャスケードで64%と大きな差はありませんね。100%を超えるのはお色直しのタイミングでブーケチェンジをしたからでしょうか?私も意図せず花束2個持ちになりましたが、同じドレスでもガラッと印象が変わるのでお色直しをしない花嫁さんにはかなりお薦めの一技でした。
イメージ・花材
ブーケの種類の節でも書いたように、シュッとした直線みの強い大ぶりなもので行こうと考えていました。花屋さんとの打ち合わせ時には、あらかじめ自分なりのキーワードをメモに書き出しておき、口頭でバーッと伝えつつドレス試着時の写真を見せてイメージ共有を図りました。その結果、提案されたメイン花材がこちら。
ブーケの打ち合わせで「体の存在感に負けないインパクトとボリューム」「身長に合わせて長さ確保」「コントラスト重視」「スタイリッシュで抜け感」等の要望を伝えたら、メイン花材に白のめちゃデカなプロテアを勧められて即決。花言葉は「王者の風格」で、見た目も名前もファッショナブルみが凄い。 pic.twitter.com/bNPZCw1skw
— かべ (@kataru_kabe) July 5, 2021
こんな的の中心を射抜くようにピンポイントな提案受けることってあるんですねえ。イメージの共有に言語化って本当に必要不可欠なんだなと思った一瞬でした。アフリカ原産のお花で、サイズや色などいくつか種類があるようですが一番大きいキングプロテアというものの白が良いのではないかと言われたのでそれでお願いしました。てか、そもそも疎くてこの花の存在を知らなかったから、教えてもらわなかったら絶対にブーケに入れようとは思わなかったな…餅は餅屋。
この何とも最高な提案をしてくれたすんばらしい花屋さんは、新江古田にある『NECO QAVREENO『ネコカヴリーノ)』。インスタで「ウェディングブーケ」などで検索をかけまくったところヒットしたお店です。数々のリースの好みドンピシャっぷりに眩暈すら感じ即依頼しました。
そんなこんなでメイン花材はあっさりと決定。その他はほとんどお任せで、その時の仕入れによって動きを出す枝物や表情のあるグリーンを入れましょうとのことでした。打ち合わせにそこまでの時間はかかりませんでしたが、意図せずかなりハードな要求となったためご心労をおかけしました。
体とのバランスはこんな感じ。
何度見てもアーティスティックだな〜。枝物で動きを表現してくれた感じですかね?小ぶりな蘭が可憐。後日談ですが、花屋さんは「(プロテアは)かなりガッツリした花なので、◯◯さん(私)の優しい雰囲気を出すのに苦労しました」と仰っていました。その一言に改めて自分の初対面の人に与える印象ってひとつではないのだな、と実感…人の認知スタイル(顔タイプ派かPD派か)によるのか、無視できないナチュ要素に由来するのかはわかりませんが、やはり迫力!華やか!一辺倒な訳でもないのかなと。
過去記事を貼るたびに思うのですが、自分のスペックへの理解は螺旋階段のようだなと…似たような場所へ何度も立ち返りながら、それでも前とは一段違った景色が見えると言いますか。私はセンスが良い訳では全くないですが、それでも続けているとこうして少しずつ「わかって」いくんでしょうね。
色味
自分がお願いした花屋さんには「白メインであればあまり色を使わずに、潔く白と濃いグリーンの2色でどうでしょう」と言われたのでそのまま依頼しました。勿論それはそれで良かったんですが、友人がサプライズでくれた花束の色合い(赤~オレンジ系)の方が盛りという意味では正解だったような気がしています。
モザイクたっぷりなのは愛する妹。この写真、すっごくすっごくお気に入りなんですよ。首肩胸元のラインが盛れてるのもあるんですけど、エネルギッシュでパワフルで何より華やかな色の組み合わせがすごく自分を底上げしてくれていると感じて。見る度に「まぶしいな…」となります。写真に写る自分をまぶしいと感じたことってあります!?私はない。これが人生初のセルフマブです。所謂美人じゃなくてもまぶしい存在にはなれると知りました。そう、イメコンがあればね。一瞬だけだとしてもね。最大瞬間風速も記録にはちゃんと残ります。
コントラスト芸人だけあってドレスの白と花の赤の対比もとってもハマっているし、もう何も言うことがない。これをくれた友人2名は「〇〇(私)のイメージで作ってもらったんだよ!」と言っていたので、一体どんなワードで花屋さんに依頼したのか気になってるんですよね、プロテアもしっかり入ってるし。そういや今思い出したんですけど、PD診断の時に赤がベストカラーになっていたんでした。しっかりせえ!ここで使わんでどうする!友達がくれたから結果オーライとはいえ!
花束2つが並ぶとこんな感じ。プランナーさんがささっと置き場所を作ってくださり、置き場に困らずに済みました。
こう並べてみるとどちらもファッショナブル!って感じですが、色の影響かぱっと見の印象はかなり違いますね。白ベースのものは色のインパクトでどうしても負ける分、大きさで加点したという感じでしょうか。
介添えをしてくださっているプランナーさんが小柄なのは小柄なのですが、それにしてもデカいのがお分かりになるかと思います。カラードレスや和装へのお色直しは金額的にもかなりかかりますが、ブーケチェンジだけでも印象が相当違いますので、予算の都合でお色直しを諦めていた方は是非ご検討頂けたらと思います。特にフォトウェディングの方なんかは、雰囲気を変えたショットが撮れていいんじゃないかなあ。
髪型
黒髪ショートの花嫁さんのイメージが湧かないな…ヘアアレンジとかどうするんだろう…と疑問に思い、何はともあれ「黒髪 ショート 花嫁」で検索。ざーっと見ていたら、こちらのお写真に巡り合いました。
断然おしゃれ! ショート派花嫁たちのブライダルヘアSNAP|ゼクシィ
これこれ〜!ドレスやアクセサリー使いも含め、私の頭の中にぼんやりと浮かんでいたものを具体的に形にした方がいらっしゃいました。「“可愛い”より“かっこいい”女性が私の目指すイメージ」とあり、そこにも同意。まあ個人的には可愛らしさも欲しいんですがw
閑話休題。ショートヘアのオケージョンの場合、編み込みやアップスタイルなどで華やかさを醸し出すことが難しいため、ヘアアクセに頼ることが多いと思います。アフターフォローでは「立体的でボリュームがあるもの」を推されていましたが、そういうものはとにかく重さがある。重さがあるとどうなるかと言うと、短い髪では全く留まらず滑り落ちて行くんですね。合うものよりかなり小さめのバレッタもピンも、私を嘲笑うかのようにするんするん落下していきます。似合う物が物理的に付けられん!どうすべか…
と、ギリギリまで悩みに悩みましたが、先程出したお写真の方同様に何もつけないことになりました。マジでアクセはイヤリングだけという類を見ない削ぎ落とし方に着地。お写真の方も、記事の中でこんな風に仰っていました。
ヘアスタイルがコンパクトな分、洗練されたドレスを主役にできたのがポイントです。また、ピアスもアクセントにしました。ヘアアクセは一切使いませんでした。
とはいえ、セットはもちろん必要。うい先生には「オールバックとか似合うと思う」と言われており、アクセ探しの道の中で見つけたこれをベースに決めました。
当日のヘアメイクをお願いしたのは、Instagramであまりのセンスの良いアレンジに一目惚れしたmiyukiさん!もう最高でした。ほんとに最高。miyukiさんがいなかったらこの日の私は完成しなかった。
金箔を使ったアレンジがきっかけで目に止まり(重いヘッドドレスは付けられなくても金箔なら軽いからいけるだろうと思って探していた)、インスタのDMで依頼をしました。事前に希望の髪型やドレス、花のイメージなどを写真でお伝えしていざ当日。そう、実はヘアメイクリハ無しで望んだのですが、予想通りmiyukiさんはこちらの意図を汲み取るのが本当にお上手で、そこにプロ目線の+αを加えてくださいました。
何これ私じゃないんですけど。もう常にこれで生活したい、いつになったらそれは実現可能になりますか?お渡しした見本からの変更点としては髪を軽く巻いて動きを出してもらったことですが、こちらの方がファッの華やかさとナチュの躍動感が出て良かったと思います。顔単体(超子ども顔)とのバランスもありますし、ピシッとしたオールバックじゃなくて正解でした。ちなみに当日の仕上がり直前まで金箔を付けるか迷いましたが、相談の上で結局無しに。でもそれでも不足感は全くありませんでしたし、あれだけ気にしたヘアアクセも無しでなんともありませんでした。むしろ無くて正解だったかも。何かを足すことばかり考えていましたが、持っているものの威力をどう引き出すかという視点も大事なんですよね。twitterで有識者の方が「洗練されたシャープなシンプルさは最高の盛り」と仰っていて、それは本当にそう……と思いました(語彙)。
メイク
髪と同時にメイクをお願いしたmiyukiさんには、メイクに関しても事前の情報共有を行っていました。具体的にはよく撮れた証明写真を送り、顔と普段のメイクを把握してもらっていました。イエベ秋で背が高く、ビビッドな発色が似合うタイプなこと、可愛いよりもかっこいい方向にしたいこと、パーツをくっきりとさせたい、など思いつくキーワードを羅列。当日もシャドウの色味など逐一確認してくださり、納得感&安心感がすごかった。
眉サロン&マツエクで目元の整い方がそもそもレベチ。花嫁美容は別記事でまとめ(たいと思ってはい)ますが、あれもキリないですね~~~。なんか変な汁が分泌されてました。楽し過ぎ。話を戻して、使って頂いたベースアイテムはMACのストロボクリーム、V3ファンデ、Diorのパウダーだそうで。ストロボクリームはギランギランなイメージがありましたが、別に全然…私こんな光らせて大丈夫だったんだね…まあライトスカペードを初先生に薦められた過去もあるし、Karen先生にもギラギラ得意と言われていたし、そりゃそうだろ案件と言えばそう。というわけで次に買うベースアイテムは艶に振ってみようと思います。とりあえずストロボクリーム欲しいな。
V3ファンデは「針…?」と胡散臭いイメージが拭えていなかったのですが、miyukiさん曰く「針とかはわかんないけど、いろんな人の肌に合うから使う」とのことでした。確かに一色しかないのになんら違和感なく馴染んでました。謎は深まる。
写真では隠してしまっていますが、リップはPD診断の時に薦められたMACのマラケシュを。これだけは持ち込みで塗っていただきました。最の高。数日前に「やっぱ欲しい!」となって駆け込みタッチアップ→購入したのは本当に正解でした。診断受けたのは一昨年の夏なのでもっとはよ買えという話ですが…秋ストの人は試す価値ありまくりだと思います。
花嫁とは言えがっつり食事をするつもりだったので、口紅が剥げないようには気を遣いました。具体的にはかの有名なMACのリップ下地を塗り、上からリップコートを塗ったらステーキ食べてもしっかり色が残っていました。ありがとうMAC…
アイシャドウはhinceのジェントルアンドファームで、右下の赤茶をメインカラーに使って頂いたことだけ覚えています。
アクセサリー
花嫁アクセサリーと言えばティアラ、ヘッドパーツ、ネックレス、イヤリング、手袋、ブレスレットなどなど様々あります。が、私はイヤリングのみにしました。当日に全てを合算したら大!正!解!でしたが、それまでは不安で不安で仕方なかったです。基本的に「盛り」「足し算」が得意なスペックなのに、そもそもの数を減らすわけですから。じゃあなんでそんな引き算をすることになったのか?というお話をしておきたいと思います。
アクセ引き算の経緯
まず、花嫁と言えばのティアラ。デザインや大きさにもよるのでしょうが、一般的なものは上品という印象が先行する傾向があるように感じます。私が着けると「…?」となった。例えばオリンピックの女神のような、直線で構成されたリーフっぽい冠とかであればまだいけるかなと思っていましたがイメージに合うものが見つけられず断念しました。その他のヘッドパーツは髪型欄で後述しますが結局無しで。
次にネックレスですが、ドレスのフィッティング時に店員さんと「ネックレス…無い方が良さそうですね…」という意見で一致しました。顔が丸いので胸元にごちゃごちゃあるのは基本的に苦手です。また骨ナチュで鎖骨がしっかりと出ており、過去にはアパレルの店員さんに「お客様は鎖骨が1番のアクセサリーなので、ネックレス無しで良いですよ」と言って頂けたことがあります。褒め方が上手い。とは言え盛り不足は不安、華奢な物だと消えるので着けるなら大きい物、というわけでその場でビジューギラギラなものをお借りして着けてみたのですが、「別に駄目じゃないけどこれである必要性もない」といった印象で選択肢から外れました。
ネックレスの線が消えたと同時に、店員さんと「でも顔周りはなんか欲しい」という話に。店員さんも「すごーく大きいもの…手の平くらいあってもいいかも…これじゃ小さいですね…」と言いながら探してくれましたが、結局思うようなものは見つからずイヤリング探しの旅に出ることになりました。
ティアラと並ぶくらいにこれまた結婚式と言えばのベールですが、こちらは一番最初にドレスを試着した時にお借りして「無し無し!今の無かったことにして!」と思う位に壊滅的に似合わなかったので即、瞬時に、なんの躊躇いもなく却下しました。自分は元々薄い透けるレース素材が偏執的なレベルで好きなんですけど、いや〜似合わなかった。蛇足どころの話ではなくて、魅力90%OFF!みたいな…あれは別の意味で凄かった…好みと似合うは違うことを破茶滅茶に実感した一件でした。結婚式と言いつつ式は上げずに披露宴のみだったので、ベールアップのタイミングも無かったんですよね。丁度良かったです。
また、ドレスに合わせてグローブをする方もいらっしゃいますが、ブーケで薄くて透け感のあるものが似合わないと痛感したので試着もしませんでした。素材もそうですが、極端なものが得意な自分にとっては手袋という存在そのものが立ち位置として中途半端になりそうな気がします。腕は出すなら全部出す!みたいな…途中で寸断されますからね。PDグレースの方とかロンググローブはすっごくお似合いになりそうだなあと思いました。今考えてみれば、あのぬりかべアイコンにベールと手袋が似合うかと問われると明らかにそんなことはないですから…
調べ始めて初めて知ったのですが、ブライダル向けのブレスレットもあるんですよね。ネットでいくつか目星をつけてPDアフターフォローでお尋ねしましたが、「琥珀色とか深緑とかもっと深みのある色がいい」とのことだったので早めに見切りをつけました。
運命のイヤリング
以上のような背景で、まさかのイヤリングのみという事態になりました。で、やべーやべーってワタワタして探すんですけど、案の定思うような物がなかなか発見できなくて。あとこれは皆様脳内で思い浮かべればすぐにご理解頂けると思うんですけど、ブライダル関連のアクセサリーはシルバーの割合が高いんです。ほら。
STELLA BRIDAL - オシャレ花嫁さま御用達ウェディングアクセサリーショップ <ステラブライダル>
「ブライダルアクセサリー ゴールド」などと検索すると多少なりとも出てはくるものの、うーんイメージと違うんだよな〜もっとガッツリしたのが欲しいんだよな〜ともにょもにょ。ゴールドを諦めてシルバーにすれば絶対数が多いからまだ可能性があるかしら、と考えていくつか見繕ってアフターフォローでお尋ねしたところ、初先生は「ゴールドが諦め切れない」と…
2ndブルベ冬だしギラギラしてりゃいけるのでは?という見通しはやはり甘かったようです。ここで声を大にして言いたい、イエベ秋の人がウェディング関連でゴールドのアクセを着けたいなら、とにかく早く探しましょう。特に大ぶり希望のPDファッショナブル。絶望を覚える程に少ないです。
こうしてないないと騒いでいたら、ハチさん(ハチニチ - ハチのまいニチ -)の天啓が。
ぎゃあ!待ってこれ即買いします何これ全然見つけられなかった私の目は節穴ですか?
— かべ (@kataru_kabe) October 11, 2021
もう既に貼った写真で何度もお目見えしているのですが、これでーす。
しっかりとした大きさと存在感。8㎝程度なので馬鹿デカい訳ではないものの、アクセにおいて重要とされる「重み」がしっかりと感じられます。バストアップの写真だと顔タイプキュートの主張を感じることが多いのですが、これは髪型やイヤリングも相まってか?ちゃんとファッショナブルみがあるな〜と思いました。カメラマンの男性(タビブーツを履きこなしブラックネイルをしている)にもこのイヤリングを褒められたので、きっとお洒落ヤクザのお眼鏡にも叶うアイテムだったのでしょう。
ネイル
普段爪に何かを塗ることはまず無く、ジェルネイルも初体験でした。焦茶×金でおよそ花嫁らしくない感じでしたが、ホワイトネイルだの清楚なピンクネイルだのは眼中になかった…
最初は深い赤もいいかなと思っていましたが、ブーケのグリーンと喧嘩しないか気になったので焦茶に。後々写真を見ると赤でも全然問題なさそうでしたが、多分今後の人生で赤ネイルをすることはあっても焦茶ネイルをする可能性はあまり高くないと思うのでこれはこれで。正直ここまであれこれアートをする必要は無かったと感じていて(全指デザイン練って、調色・ミラー・ラメ・ぷっくりとした加工などありとあらゆる要素を入れた)、ごくごくシンプルに単色+ワンポイントでも十分だったと思います。まあ今後ジェルネイルをすることはまずないでしょうし、楽しかったので結果オーライということで。
以上で、私が身に着けたあれこれの話は終わり!こうしてみると、トータルの数が少ない割にはめちゃくちゃ時間と手間をかけて選んでますね…自分の執念にかなり引いてます。蛇かな。
おまけ(?)
というわけで、ここからは私以外、だけどイメコン的な要素を多少なりとも加味して決めたことをちょっとだけ。
会場
私達がお世話になったのは、表参道バンブーでした。昔からあるお店らしく、親世代は「はいはいバンブーね」という感じでびっくり。私達は検索に引っかかるまで知らんかった。
相談に行って初めて知りましたが、小笠原伯爵邸と同じグループが経営しているレストランなんだとか。
こんなに大騒ぎしてあれこれ決めた記事を書いていてなんなのですが、自分は「結婚式?別にやらなくてもいいんじゃない?お金掛かるし…それだったら良い家電とか欲しい…」という現金なタイプだったので、夫の希望でやるとなった時にまず最初に手を付けた会場選びの観点は「費用」でした。ご縁がある土地のホテルも見学に行きましたが、二人して「ここまでする必要はないよね…」と思ってしまい安上がりに済むことが多いレストランウェディングに絞り込んで検索したところ、こちらがヒットした次第です。守銭奴記事を別立てで書く予定(はしている)なので詳しくはそちらで触れますが、着席で25名ほどの会場使用料がなんと3万円でした。
さて、ここの売りのひとつがテラスです。
この緑に惹かれて見学に行き、費用の安さに背中を押されて決めました。PDファッゴリゴリの人には現代建築みたいな無機質で現代的なロケーションも向いているのでしょうが、私は野性味が強いタイプなのでグリーン多めなのも悪くなかったんじゃないかなと勝手に予想しています。同じくファッナチュの相互さんも、前撮りでは緑モリモリの所が一番盛れたとおっしゃっていました。
うーん、欲張り感がよく出てますね。これは顔が盛れた大変貴重な写真なので、後生大事に数カ所に分けてクラウド保管してあります。
タキシード
夫はイメコンプロ診断を受けていませんが、一緒にいるとなんとなーくの傾向は掴める(ような気がしている)ので私の頼りない感覚を基に選びました。店員さんも「タキシードは9割方奥様がお決めになります」と仰っていたので、これはあるあるのようです。
ちなみにタキシードはレンタルで、五反田にあるタキシードステーションさんにお世話になりました。
袖丈直し対応可、コロナで延期になった時も無料、多過ぎず少な過ぎない選択肢、接客してくれた店員さんの好感度の高さ、低価格と不満な点は何もありませんでした。
タキシードも想像以上にレパートリーがあって最初はびっくりしましたが、オーソドックスに人気色をいくつか提案してもらった中から絞り込むことに。夫は彫りが深くパーツが大きいことが影響しているのか、特に顔周りは濃色が似合うのでネイビーにしました。ガーデンウェディングだとベージュなどの淡い色も映えるのでしょうが、単体で見た時に印象がぼやけてしまったので却下。光沢のあるグレーも少し中途半端な印象で、別にあえてこれを選ぶことも無いかなと。黒も悪くはなかったのですが、昼間の会&カジュアルなので少し重いかなと感じてネイビーに落ち着きました。
これは完全に余談なのですが、店員さんが話してくれて「へー!」と思ったこと。昨秋ダニエル・クレイグが主役を務める最後の007が公開されましたね。ご覧になっていない方の為に簡単にご説明すると、ジェームズ・ボンドはイギリスの諜報機関に属するキャラクターで、スーツやタキシードなどの正装を筋肉隆々の肉体にビシッと纏う姿が見どころの一つとなっております。
The Official James Bond 007 Website | No Time To Die JP
そして、そのタキシードが新郎タキシードのトレンドになるというのが業界のお決まりなんだとか。それゆえレンタルタキシードの会社は007の新作の行方を固唾を飲んで見守っており、発表されるやいなやボンドが着用していたデザインと似た物を一斉に作り出すとのこと。実際にも新郎新婦からの人気もボンドデザインのものが圧倒的に高いんだそうです。(私たちもそうでした…)まあ映画に衣装を提供しているのはアルマーニやトムフォードなど名だたるハイブランドなので、当然ながら流行の先端を確実に抑えているでしょうから、そりゃそうだと言ってしまえばそれまでなのですが。それにしても007ってやっぱりすごいなあと思ったという話でした。
感想
これだけ長々と書いていてなんですが、過ぎてしまえばもうすっかり過去。準備の時のあの狂乱っぷりが早くも懐かしく感じています。
「徹底的にやる」ことの重要性
イメコン沼に首まで浸かったのはまごうことなき事実なのですが、じゃあそれを「「「全て」」」に取り入れたことは無かったと気が付きました。なんか細部ばっかりほじくり返して、でもどっかで何かはまあいいやと気を抜いて。及第点は取れるようになったかもしれないけど、頭のてっぺんからつま先までをコントロールすることって案外無いよなあと。まあ手持ちの服やアクセや鞄を一度に総入れ替えするなんてことは現実的ではないので、日常生活にイメコンを取り入れる時には緩やかなスイッチングが基本だと思います。
ただ、何かを極めたい時ってやっぱり徹底的にやることが重要で。私の愛読書『されど“服”で人生は変わる』に「雑誌で見ていいなと思ったスタイルは完コピしろ、一部だけ取り入れてもそれは別物」とあって、いやそりゃそれができたら良いですけど~先立つものが~~~一般人には限界がありまして~~~とか思ってたんですよね。でも、今回の結婚式準備を通して、何はさておきとことんやると見える景色が変わるなと実感しました。ドレス、ブーケ、髪型、メイク、アクセ、全部一から選ばざるを得なかったので必然的にそうなったのは嬉しい誤算。そして、その後明らかに自己理解のレベルがぐんと上がったんですよ。結婚式が紀元前後になると言えばいいのか、髪型ひとつメイクひとつ取ってもより望ましいものが体感的にわかるようになりました。一緒にPD診断を受けた友人に「今日の髪型とメイクがすごく似合ってる」と言われたり、久しぶりに会った後輩に「先輩垢抜けましたね!」と言ってもらえたりと、傍から見ても変化があるようです。まあこんな大きなことを言っても「うわあ全然気付かんかった~何しとんねん」的な発見は今後も山ほどあるのでしょうが…
人を快くさせる手段としての「装い」
ここ数年、「自分の好きな服を着る」という主張をよく目にするようになりました。人の目を過度に気にしない、言い換えればある種の抑圧から解放されるという点ではすごく意義のある流れだと感じています。また、「イメコンに囚われるな」という声もよく耳に入ってきますね。「これが似合うって言われたから…」と好きでもない物を手に取るのは本末転倒ですし、自分が良いと思うものを身に着けることそのものまで否定する必要は全く無いと思います。
ただ、イメコンの知識を活用して自分の魅力を最大限に引き出す装いができた時というのは、周囲の人を「快」に導くことができるような気がしています。例えば、道ですれ違った人に対して「うわあ、素敵だなあ」と感じた時に得られる高揚感とか幸福感ってありますよね。もちろん生まれながらにセンスがあって、自分をよりよく見せる物を自然と選べる人もいると思います。が、私にそれは無かった。外見に対する根深いコンプレックスもありましたし、どうすれば自分が魅力的になるかについて客観的な判断を下すことはとても難しかったんですよね。イメコンに出会うまでは。
今回の結婚式の写真を人様に見せる機会があると、「似合ってるねー!」というお褒めの言葉をもらうことがすごく多くて。今までの人生の中で群を抜いてどころの話ではなく、天と地ほどの差があるほどに良い反応を頂いています。それはやっぱり、客観的に見た時に装いの色々な要素が自分自身と比較的よく嚙み合っていたからなのだろうなと。そしてそれが、周囲からのポジティブな反応につながったように思います。いや、お世辞だと言われたらそれまでなのですが。でも、いいねとか素敵とか綺麗とか可愛いとかそういう曖昧な(時にはその場しのぎの)表現じゃなくて「似合ってる」のオンパレード。しかも「このめっちゃシンプルなマーメイドが着られるのは〇〇(私)だからだね」とか「オールバックが似合うしイヤリングも映えてる」とか具体的に言及してもらえるという…こんなの初めてで…
装いに限らず「人にどういった印象を与えるか」という発想を取り入れることって、相手を尊重することでもあると感じていて。相手になんとなく、うっすらとでも好印象を与える(違和感を抱かせない)のであれば、それはある種のもてなしに近いような気がします。今回は結婚式の主催者側としてまさしくもてなす側でしたが、日々のなんてことない服装も根本は同じだと思うんですよね。自分という存在が持つ特徴を生かす視点と、それを見た人が得る好感や快の感情の交わるところって、そう遠くにはないような印象を持ちました。
以上、つらつらと垂れ流しましたがイメコン×結婚式レポでした。冒頭でも述べたように同じスペックでも得意なものは違うのであくまで私の場合は、という注釈付きですが…少しでもどこかで誰かのご参考になれば幸いです。それではまた。