「餅は餅屋」という諺の意味をパーソナルトレーニングで心底実感した人間なので、プロに教えてもらうチャンスは出来るだけ活用するようにしています。そうは言っても守銭奴なので、ついついお手頃な物を選んでしまうのですが。悲しき性ですね。きっと一生そうです。
というわけで、初!メイクレッスン!しかもマンツーマン!受講して参りました。鼻息荒くレポしていこうと思います。お時間ございましたら、どうぞお付き合いください。
概要
またまたお決まりのストアカから予約しました。回し者じゃないです。
受けたのは2時間半で6,800円の、顔診断+メイクアドバイスです。マンションの一室にて。
持ち物
特段不要とのことでしたが、買い足しアイテムのアドバイスが欲しかったので、普段使っているメイク道具一式を持参しました。
序盤(理想の明確化)
アンケート記入
おそらく本講座の眼目は「どんな自分を目指すか」を明らかにすることなのだと思います。そのために、序盤にアンケートに記入する時間が設けられていました。朧げな記憶の範囲内ですがご紹介します。
Q.あなたにとっての『美』とは?
A.かしこさ、あたたかみ、すこやかさ、しなやかさ、芯や軸がある、内面から滲み出る品
Q.現在の外見・自分の内面
A.外見:体育会系、気が強い、しっかり者
内面:豆腐メンタル、気が弱い、抜け作
Q.なりたい外見・内面
A.かしこい、優しい、健康的、
Q.メイクで気になるところ
A.眉をどうすべか
こんな感じで、量的にはこの10倍は軽くあります。自分は「(抽象的な)なりたい自分」が元々割としっかりあったので記入には特段負担を感じませんでしたが、漠然としている状態からだと結構大変かも。あと、内面と外見の理想を区別するのが全然できなかったです。
座学
先生がご用意くださった資料を元に、「なぜ理想の明確化が必要なのか」、「顔の黄金比とは」などについてお教えいただきます。自分は既に顔タイプ診断等を受講していたので特段目新しいことはなかったですが、そういったものに触れていない方なら基礎を学ぶ時間になったのだと思います。
それよりも、やはり「どういう自分になりたいか」を詰めていくのが大事だと感じました。先生も仰っていましたが、丸投げすると必然的に「先生の美学」になるんですよね。そして、「なんか違う…」に陥るわけです。眉サロン通いでも、「どうしたいか」を明確に伝えるとプロはそこに綺麗に投げ込んでくれるので、それを受けてまた自分の好みに微調整して次回お願いする、という繰り返しがあった。そう考えると、自分のイメージをしっかりと言語化し、共有する過程こそがベースであるとしみじみ実感しました。
それと、これも大切だなと思ったのが、自分のライフスタイルを伝えることです。まあ私のとんでもなく貧相なメイク道具を目にした先生は何も言わずとも察してくれていたとは思いますが、いかんせん日常生活において化粧の比重が軽いわけです。化粧の工程は極力少なくして、その分寝るかご飯を食べるかしたい。大化けさせようと思ったらできないことはないはずなんですよ、プロだから。でも、私という人間の日常には化粧に手をかけられる時間はほとんどない訳です。悲しいことに。なので、そういった事情を踏まえて、こんなやつでも実現可能なメイクをアドバイスしてくださいました。「普段はこうしてます」とか「こういうのは苦手意識があります」とか、とにかく自分が持ってる自分に関する情報を出来るだけ手渡すのが吉なのかなと。
中盤(理想に至る工程)
さて、理想がかなり明確になったところで、いざヘアメイク開始。
机上がこうなので、否が応でも期待が高まります。コスメ垢や美容ブログの人にとっては見慣れた光景なのかもしれないですが、自分にとっては完全なる非日常なので…何このアイテムの多さは…
ヘア
朝は時間が無いのが常なので、それでも出来ることを…とご配慮頂き、前髪とトップだけカーラーで巻いてもらいました。メイク中に巻くだけなら出来そうですよね、と。ありがとうごぜえますだ。後日、Twitterでおすすめされてたこれを購入しました。
ハートじゃないけど、これのシリーズのやつ。はさんで固定するのでヘアアレンジなんぞ別の惑星の話、という私でもできた。さあ、どこまで継続できるのか。余談ですが、一度諦めかけたアイシャドウベースはまた息を吹き返しました。
クレンジング
拭き取りタイプのクレンジングと、保湿をしてもらいました。肌が弱い方は持ち込んだ方がいいかもしれない。私は仕事帰りだった+この後は帰宅するだけ+帰宅後すぐにメイクを落とす、と三拍子揃っていたのでまあ大丈夫だろうと高を括って持参はしませんでした。何事もなかったので良かった。この時に使って頂いたアイテムの香りがまた良くて…自分は肌に合うかどうかで基礎化粧品を選んでいて、香りは全く意識してなかったのですが、毎日することなので好みに越したことはないよなあと思った。香りって本能的に幸せになれるし。
ベース
自分のベースメイクは日焼け止め兼下地+ファンデ(+お粉)全て全顔に、というかなり単調なものだったので、それに比すればかなり変化がありました。たとえば、ピンク下地(顔を明るくする)中央のみ、リキッドファンデ中央のみ、暗いパウダーファンデでシェーディング、などなど。でもまあ日焼け止めは全顔に塗りたいしー。ベースアイテムは2つ、頑張って3つだしー。と思うと、なかなか…でも暗いパウダーファンデは手持ちにあるので、大き目のブラシを買ってシェーディングはやってみてもいいかも。
アイメイク
目元は個人的には自前のメイクとあまり変わらなかったかな。明るいパールのベース+サーモンピンクの中間色+アイライン+締め色でアイラインぼかし。図はパールのベースとサーモンピンクをのせる位置の解説です。
奥二重というか末広方二重というか、かつ蒙古襞強めなので、塗りたくっても目尻しか色が見えないんですよね。なので自分でメイクする時も、「目が離れてるのに目尻強調メイクになってるけどいいのかなあ?」と思いながらやっていましたが、これでいいらしい。良かった。
あとは、眉下にハイライトを入れてもらったかな。全体的にいつもより塗る範囲が広かったです。アイラインはまつげの隙間を埋めて、目尻はほんの少し長く。まつげより上に描くと折り重なったまぶたに付着するのでいつもこうでしたが、これでいいらしい。良かった。(2回目)
アイブロウ
さあさあ、問題の眉毛ですよ。では眉メイクを始めましょう、という時に、先生は仰いました。
「第一印象が『眉!』って感じなので~、」
もう爆笑した。私は笑いました。聞いた瞬間笑った。前回の眉サロンで随分と細くしたのに、まだ駄目なのかと。もう呆れる。我が眉に。
先生の取った手段は、かなり明るい色のパウダーで「地肌を染める」というものでした。眉マスカラは毛の主張を強めてしまうのでNGだそうです。確かにそれは自分も感じていた。色は明るくなるんだけど、なんか悪目立ちするというか。
眉の形については褒められましたよ。やったね!目が離れているが、眉頭が寄っているので結果的にバランスが取れているそうです。この写真はメイクレッスンよりもかなり後のものですが、バランスの参考までに。
眉頭は目頭の位置に合わせるのが王道なんですけど、私がそれをやるとどうも間の抜けた感じになって。でもそのままだと内側に入り過ぎですんげえアクの強い人みたいになるので、「黄金比よりやや眉間に寄せる」で落ち着いていたんです。でもそれが離れ目をカバーしていたとは思いも寄らなかった。我が眉もたまには仕事をするな!褒めて進ぜよう!
チーク
サーモンピンクを丸く入れてもらいました。普段はテラコッタ系なのですが、かわいい感じになった。えへ。上部にハイライトも入れてくださいました。丸く入れるのは美顔バランス診断でもおすすめされていたので、やはりそれが合うんだな~という印象。
イエベ秋さんあるあるだと思うのですが、「しっくりくる色」「THE・秋な色」でメイクやコーデをすると重くなっちゃうんですよね。なので、明るさや光を意識して取り入れていくのは大事だなと感じました。光と言ってもペカーン!キラーン!とした光ではなくて、小春日和のような、すりガラス越しのような光なんですよねー。と考えると、やはり「のせる」より「醸し出す」方向か…難しいな…何がいいんだろうか…
リップ
普段は「ペペッ」で終了してます。リップクリームを塗った後に口紅ポンポンして、塗り直しは色付き・SPF32のリップクリーム。鏡見なくても塗れるから。
リップ ザ カラー リップザカラー リップティント キャメルブラウン リップクリーム 2g
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これのコーラルピンクを愛用しとりますが、 ブラウンも良さそうですねー。ただあんまり濃いとどうも似合わない。美顔バランス優×麗は肌馴染みの良い色を淡く、縁取らずに、というのは本当にそうだと思う。
先生のメイクに戻ります。まずはリップペンシルで輪郭補正をして頂きました。私は上唇が比較的大きいので、下唇の下側を足してもらった。背が高いので、人からは下から見られる場面が多いんですよ。なのでこのひと手間はきっと大事なんだろうなと思った。あと、上唇の山が高いそうなので、山裾(ほかに表現が見当たらなかった)にボリュームを足してもらいました。
伝わります…?スマホのメモ機能に手書きしてるんですけど、普通に紙に書いて写真撮ったがいい気がしてきた。今度からそうします。
口紅の色味はピンク系をセレクトされました。普段使い慣れていないのでびっくりしたけど、そこまでの違和感はなかった。「普段はオレンジかブラウンだ」と伝えると、グロスでオレンジを足してくれました。でもこういうツヤはやはり似合わなかった…色味はとってもかわいかったから、自然にニュアンスチェンジできるようなものだと多分良い気がする。
終盤(理想の再現度を高める)
質疑応答
本来であればきっと質問もたくさん出てくるんでしょうが、何分「なにがわからないかもわからない」状態なので質問が思い浮かばず…後述しますが、今後の眉の方向性について多少確認した程度ですかね。でも、先生もちょっと迷ってた。そりゃそうだと思います。大体において何かしら「足す」のが眉メイクだと思うんですけど、私の場合は「引く」ことが必要だから。しかも形は変えなくていいって言ってたし。眉~ラビリンス~~~♪
買い足すアイテム
アイシャドウベースとリップライナー、眉パウダーをおすすめされました。前二つはコフレドール、眉パウダーはインテグレート。お手頃なお値段の物なのでありがたいです。とか言って、まだひとつも買ってないんですけど。普通は「この色味もお似合いになるので是非ー!」みたいな提案になりそうですが、私の場合はかなり基本的なアイテムをおすすめされましたね…それだけ化粧のベースがまだ整っていないということなんでしょうが。
ビフォアフ
撮影環境は同じです。
こうしてみると全然違う!!!あっちもこっちもそっちも違う!肌のツヤ!明るさ!アイシャドウの範囲!自分の普段のメイクとの違いにびっくりしました。そこまで大幅なチェンジでは無かったはずなのに、ここまで違うかとしみじみしてしまった。
でもやっぱビフォアフどっちも眉毛が強いんですよね…やっぱ眉毛をどげんかせんといけん…以前脱色していたことを伝えると、「うーん、それも手もかもしれませんね。長さをカットするとゲジゲジ感が出そうなので」と言われました。脱色に回帰するかなー。あと、左右の形をもう少し整えようと思います。向かって右眉の上部をもう少しシャープにしてもいい気がする。
感想
まあ色々と勉強になったんですけど、中でも「第一印象が眉」、この一言を聞けただけでも行った甲斐があったなと思います。いや、笑い事じゃなく、実際やばくないですか?「あなたの第一印象は?」と聞かれて、「眉」なんですよ???「優しそう」とか「元気そう」とかじゃなくて、「眉」。もう私は道ゆく人に「千円払うから忌憚無き第一印象を聞かせてくれ」と頼んで回りたい衝動に駆られています。いつかこのブログを読んでくださっているどなたかと直接お会いすることがあったら、どうかお願いします、ズバッと一刀両断してください。骨は自分で拾うので…
メイクレッスンの感想らしきことを言うなれば、下地の塗り方や唇の描き方など色々と教えて頂き、とっても勉強になりました。こうするとこうなるのね!みたいな。河北さんがYouTubeでアイテムそのものよりも「どう使うか」「どこに色をのせるか」だ、みたいなことを言っていたように、物を揃えるよりも使い方を理解することの方が個人的には先なのかなと感じています。なんてったって現状じゃ何一つ使いこなせてないですからね。幅を広げてからじゃないと色彩やアイテムの海になんて到底泳ぎ出せない。
とまあ、メイクレッスンというよりは眉対策レッスンになってしまいましたが、こんな感じでございました。もう少し自分の化けレベルが上がったら、またメイクレッスンを受けてみたいなと思います。それでは!